旅館のデザインや設計について見直す

さまざまな比較サイトなどを利用できる時代にあって、利用者はより良い宿を求めてたくさんの情報を仕入れています。そこに魅力的な写真が広がっていれば、集客につながりやすくなるかもしれません。今では全国的に有名な温泉街でも、お客さんの入る旅館とそうではない旅館の二極化が進んでいます。他の旅館と差別化を図り、「行ってみたい」と思わせることができないと、「お客さんの入らない旅館」になってしまうという現実を覚えておきましょう。

とくに見直したい露天風呂の設計

旅館を再生するための最も効果的な方法は、旅館のデザインを見直すことです。その部分に手を入れなければ、いくら経営体制を変えても、節約に励んでも、サービス力を高めても、なかなか抜本的な経営改善には至りません。その中でもとくに見直したいのは露天風呂の設計です。温泉大国・日本では、露天風呂の設計は旅館の設計の中でもとりわけ重要な部分。万が一露天風呂がないタイプの宿を経営しているのであれば、思い切って露天風呂の施工についても検討してみましょう。宿を選ぶときの条件がいくつかあるとすれば、はずせない条件として露天風呂があるか、落ち着くことのできる露天風呂かという点が含まれます。大切なのは、時代の移り変わりに敏感になって必要な手を加えていくこと。そうすれば、旅館の再生は十分可能です。